歯科用精密マイクロスコープ ペントロン社 ブライトビジョン
マイクロスコープは非常に高価な機器です。
日本国内では歯科医院での導入率は5%程度と言われています。
ペントロン社のマイクロスコープ、ブライトビジョンのメリットは、歯科治療のパフォーマンスを最大限に引き出してくれることです。
マイクロスコープ本体には、美しい画質で撮影可能なフルHDカメラが内蔵されており、使い勝手は抜群です。
また、患者さんにご自身の口腔内を簡単に動画で見せることができるシステムも備えています。
他にもアームの数を増やしたり、長さを確保したりできるため、手術の際に非常に便利です。
iPhoneやiPadを接続し、ワイヤレスで動画を転送することができます。
ペントロン社は、利便性を非常に重視したメーカーです。
当院では、検査・診断、根管治療、虫歯治療、外科治療などにブライトビジョンを使用します。
歯科用CT(超高精度歯科用断層撮影) レイスキャンα-SMSD Edge
歯科用CTを導入する歯科医院は近年増えてきましたが、歯科用CTは各社からさまざまなものが出ており、機能は千差万別です。
当院が選んだCTは、RAY-JAPAN社の最新型モデル、レイスキャンα-SMSD Edgeモデルで、他のCTと比較して非常に低線量であることが特徴です。
従来のCT装置と比較して、フィルム感度が非常に優れているため、撮影に使用する放射線の量と時間を大幅に削減することが可能です。
また、撮影範囲を細かく指定できるため、無駄な領域の撮影を省くことができます。
一般的なCTでは、撮影範囲が標準化されており、場合によっては不要な部分まで撮影してしまうことがあります。
その好例が、子どもの目です。
子どもの目は放射線に弱いのですが、従来のCT機種では、目を撮影範囲に含めているものが多くあります。
しかし、レイスキャンα-SMSD Edgeなら、小児の水晶体被曝を避ける機能を導入しています。
インプラント治療や矯正治療、親知らずの抜歯など様々な治療でレイスキャンα-SMSD Edgeは活躍します。
セファログラム
セファログラムとはある規格で撮影された頭部のレントゲンのことです。
矯正治療前の診断、矯正治療中の状態の検査、矯正治療終了時の検査は、同じ規格のセファログラムで撮影されたレントゲン写真があれば、変化を把握することができます。
上顎と下顎の大きさやそのずれ、顎の形、歯の傾斜角、口の中のバランスなどを数値化して治療に役立てることができます。
術前術後の画像を重ねるとわかるように、セファログラムは治療前の診断に必要な顔のデータを提供するだけでなく、歯や顎の骨の動きもわかるので、変化を比較することができます。
セファログラムのデータは、矯正歯科の共通言語といっても過言ではなく、矯正診断に欠かせないツールとなっています。
また、咬合治療全体の診断にも重要です。
位相差顕微鏡
口の中には500〜700種類の細菌が生息しています。
これらの口腔内細菌は、歯周病や歯を失うことになる虫歯の原因となっています。
当院では、位相差顕微鏡を使って、口腔内細菌の種類や量を調べています。
口腔内に存在する細菌によって治療方法が変わってくるため、患者さんに合った方法で除菌します。
歯周病の原因菌は口腔内細菌(健康な状態でも存在する細菌)なので、歯周病を治療してもすべての歯周病菌を除去することはできませんが、数を少なくすることで歯周病の活動抑制につながり、再発を抑制することができます。
インプランター
インプラント治療は、顎の骨に穴を開け、インプラント(人工歯根)を埋め込みます。
当院では、インプラントターという装置を使い、ドリルの回転数をコンピューターで制御しています。
これにより、安全な速度で骨を切ることができ、体への負担を軽減することができます。
術後のダウンタイムも少なくすることができます。
ピエゾサージェリー
ピエゾサージェリーは超音波の振動を利用した骨切削器具で、低侵襲(削る量を少なくできる)な骨手術法です。
従来の方法に比べ、骨を切る部分の長さや深さを精密に制御でき、神経や血管などの軟組織を傷つけずに骨だけを安全に切断することが可能です。
道玄坂キムラ歯科では、インプラント治療、口腔外科手術、骨移植などでピエゾサージェリーを使います。
ピエゾサージェリーの特徴
- 痛みがほぼない
- 腫れがほぼない
- 出血がほぼない
- 速やかな治癒
- 最小限の削り
- 歯のダメージが最小限
軟組織を傷つけず、従来の回転式器具に比べて骨へのダメージが少なく、最小限の骨を安全かつ正確に削り取ることで、より良い治療が可能になります。
歯科用拡大鏡 カールツァイスEye Mag Pro
歯科治療において、「よく見える」ことは非常に重要です。
一般的な視力は、遠くのものが見える度合いのことですが、歯科の場合は至近距離(口の中)を見る必要があるため、良好な視界の条件は異なってきます。
当院ではカールツァイス社のEye Mag Proという歯科用拡大鏡を採用していまます。
歯科用拡大鏡は歯科治療の際に歯を拡大するために使用するメガネです。
Eye Mag Proを使うことで、肉眼では見えない歯の小さな凹凸や隠れた根管、クラウンの装着感など、さまざまな状態を鮮明に見ることができ、診断能力が大幅に向上し、より精密な治療ができるようになりました。
虫歯は詰め物や被せ物で治療しますが、精度が悪く、治療に隙間があると汚れが溜まり、虫歯が再発することがあります。
虫歯の再発を防ぐためには、その隙間を0.03~0.04mm以下にするのが良いと言われています。
肉眼で認識できる限界は0.1~0.2mm程度なので、肉眼での高精度の治療は困難と言ってよいでしょう。
つまり、歯科治療に必要な眼の良さは、「口の中をどれだけ拡大して見ることができるか」ということと同じなのです。
拡大鏡は、目の倍率の限界を補うための必須アイテムです。
口腔内カメラ
口腔内カメラを使用することで、治療前と治療後の比較だけでなく、患者さん自身の口の中の状態をはっきりと診ることができるため、より自分の症状や治療経過がわかりやすくなります。
患者様自身にも治療を見ていただくことで、より効果的な診断が可能になります。
例えば、詰め物の交換や詰め物の下の虫歯の治療を行う際、詰め物を取った状態を撮影することで、治療前後だけでなく、普段見ることのできない経過を確認することができます。 一目で詰め物の下で虫歯が広がっているのがわかります。
また虫歯や歯周病の診断にも有効です。
実際に撮影した画像をお見せして、お口の中の状態をご理解いただけるような治療をご提案します。
高圧蒸気滅菌器
当院はヨーロッパ基準で最高クラスの高圧蒸気滅菌器を完備しています。
一般診療で使用する基本的な機器だけでなく、インプラント治療や根管治療などで使用する手術器具も高圧蒸気滅菌器で徹底的に滅菌しています。
高圧蒸気滅菌器は真空と蒸気を交互に噴射するシステムで、器具や小さな部品の内部を滅菌することが可能です。
また、滅菌後の乾燥は扉を開けずに行うので、外部の菌が入りません。
口腔外バキューム
当院では口腔外バキュームを導入しています。
口腔外バキュームとは患者さんの口の外にある装置で、治療中に飛散した水や唾液、金属片などを吸着させるために使用されます。
また、飛散した粒子だけでなく、処理中に発生する臭気も吸着します。
治療の際に歯を削ると、目に見えないくらい小さい粉塵が飛散します。
この粉塵は、知らず知らずのうちに患者様の顔にかかったり、吸い込んだりすることがあります。
吸い込まれた粉塵は人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
こういったこと院内感染を防ぐために当院では、すべての治療台に口腔外バキュームを設置し、誰もが安全・安心に治療を受けられるようにしています。
厚生労働省は、空気中のウイルスなどの感染性物質の吸引による効果的な感染予防を推奨しています。
根管治療用電動式ハンドピース Root ZX2
Root ZX2は根管治療(歯の神経の治療)用の装置です。
コンピュータの自動制御機能により、治療ヘッドの位置を確認しながら操作することができ、使いやすさと正確さを追求しています。
手動のハンドピースよりもより正確に、より早く治療を行うことができ、より快適な根管治療を実現することができます。
高周波モジュールの高周波通電機能で、根管内外の歯髄、感染組織、汚染物質を焼灼することができます。
また、電気メスとしても使用することができます。
根管治療の選択肢を広げることができるハンドピースです。
AED、酸素吸入器
院内だけでなく、当院の周辺での緊急時にも対応できるようにAED(自動体外式除細動器)を完備しています。
当院にはAEDがあることを知っていただき、万が一の時はためらわず連絡してください。
また、歯科治療では、多くの患者さんが緊張しています。
緊張しているときに、麻酔などの痛みでストレスが強くなると、心臓に負担がかかり、心筋発作などを起こす可能性があります。
緊急時に対応するため、定期的なスタッフ教育や実技講習を行い、いつでもAEDを使えるようにして、患者さんに少しでも安心していただけるようにしたいと考えています。
酸素吸引器もAEDとセットで設置しており、発作などで呼吸が困難なときに、高純度の酸素を供給します。
緊急時に手軽に使用できる酸素吸入器です。