噛み合わせ・顎関節症治療

噛み合わせ、顎関節症治療前歯と奥歯はお互いに絶妙なバランスで、お互いを助け合い機能しています。
奥歯は垂直にかかる力をしっかりと支え、前歯が顎の動きを導く働きをしています。
そのバランスが崩れた時に、歯や歯を支えている骨、顎の関節に悪い影響を与え、その結果として歯の破折や部分的な重度の歯周病の進行、顎関節症などが起こることに遭遇することが多くあります。
顎の痛みなどの顎関節症がある場合は、スプリント療法を行い、顎の負担を減らし、顎の動きがスムーズになる噛み合わせを探し、患者様に合わせたオーダーメイドのマウスピースでの治療を行います。
力のリスクが高い方は、予防的にマウスピースを使用することで、力のコントロールを行うことで問題が起きにくい環境を作ることが可能になります。
口腔外科での顎関節症の治療の経験と一般開業医での臨床経験から、1つの被せ物を入れる際にも、噛み合わせと顎の動きを考えた治療を行なっています。

SJCDで学んだ高いレベルのかみ合わせ治療を提供します

SJCD(Society of Japan Clinical Dentistry 日本臨床歯科学会)は、臨床歯科医学の基礎づくり、最新技術の習得・研究、医療技術の向上を目的に、多くの開業医が日々学んでいる研究会です。
日本の歯科界で最大の会員数を誇り、世界でもトップ3に入るグローバルなスタディーグループです。
院長は、SJCDの本多正明先生に噛み合わせ指導を受けた歯科医師として活動しているため、非常に高いレベルの歯科医療を提供することができます。

咬合を考慮した総合的な顎関節症治療

悪い場所を治療するだけでなく、悪い歯と関節の根本的な原因を考え、将来の再発を防ぐための対策も行っています。
歯は複数あり、顎関節の働きに密接に関係しているので、良い状態を保つためには、お口全体を総合的に診断し、治療することが大切です。
建物の場合、耐久性を高めるためには地盤(基礎)をしっかりさせることが大切なように、口の中も同じです。
虫歯の治療だけを行っても、噛み合わせが正しくなければ、きちんと噛むことができません。
長い目で見ると、歯周病になり、抜歯に至ることもあるのです。
噛み合わせを考え、根本的な原因を取り除くことで、歯を良い状態に保つことができるのです。

スプリント治療

スプリント治療スプリントとは、咬合などにより顎関節が損傷した場合に、上下の歯が直接かみ合わないようにするために上下の歯の間に挟むマウスピースのようなものです。
通常、就寝中に装着し、上下の歯に均等に接触するタイプや、前歯のみに接触するタイプなどがあります。
顎の関節にいろいろな症状がある場合、あるいは以前から症状がある場合は、関節内の関節円板が本来の位置より前方あるいは内側に移動していることが多いようです。
関節円板のズレは、顎の正常な動きを制限し、日常生活に支障をきたすことがあります。
当院では、このような患者様には一定期間、患者様用に作成したスプリントを使用していただき、顎関節が安定した後に、かみ合わせ治療の立案を行います。
口の中は、顎の骨の動きによって機能しており、その中心が顎関節です。
この部分が安定していないと、本来の咬み合わせの位置がわからず、治療計画を正しく立てることができず、様々な問題が生じます。
これを防ぐために、顎関節の安定化はかみ合わせ治療においてとても重要なことなのです。
成人の場合、スプリント治療では長年の咬合によって損傷した顎関節を安定させるために、約半年から1年かかると言われています。
実際には、噛むときに顎関節に負担がかからないように、適合するスプリントを装着して日常生活を送ることになります。
顎関節が安定すると、徐々に噛み合わせが変化していくのがわかります。
スプリント自体が歯を動かすわけではないので、この変化は歯の動きというより、顎関節の変化によるものです。
同時に、口周りの筋肉の緊張が緩和され、過度の筋肉の緊張による顔の変化や頭痛、肩こりなどの症状も緩和されることがあります。
小児の場合、スプリントは顎関節を保護するため、顎の骨の正しい発育と成長を促し、その後の矯正治療にも非常に有効です。

顎関節症の症状について

  • 顎を動かすと関節がカチカチ、カクカクと音がなる
  • 口を開けたり閉じたりすると、関節が痛い
  • 口が開きにくくなった
  • 噛み合わせに違和感がある
  • 頭痛、首の痛み、肩こり、目が疲れやすいなど

顎関節症の仕組み

なぜ音がなるのか
口を閉じたとき、顎関節内の下顎骨と頭蓋骨の間には「関節円板」と呼ばれる円盤状のクッションが存在します。
通常、口を開けると顎の骨の前方移動に伴って関節円板も前方に移動し、顎をスムーズに動かすことができますが、関節円板が緩み、口を閉じたときに前方や側方にずれてしまうことがあります。
このような場合、口を開けるときに顎の前方移動を邪魔していつもより開けられなかったり、音が鳴ったりすることがあるのです。
スプリント治療での治し方
顎関節症の治療には、歯科や口腔外科でさまざまな方法が試みられていますが、現在最も広く用いられているのはスプリント治療です。
スプリントとは、患者さん一人ひとりの歯に合わせて型取りができる、オーダーメイドのプラスチック製のマウスピースのようなものです。
スプリントを使用することで、咬合力をすべての歯で均等に分担し、顎関節に強い偏向力が作用するのを防ぎ、関節の内部構造を徐々に安定させ、顎の骨の位置も安定させることができます。
当院では、顎関節症の患者様に対して、関節の安定化を図った上でかみ合わせ治療を計画しています。
顎関節症には、症状が徐々に消えていく軽症のものから、日常生活に支障をきたす重症のものまでありますが、重症の場合でも、時間の経過とともに痛みや関節の雑音が減少していきます。
ただし、症状がなくなっても、重症の場合は関節の内部構造が大きく変化したり、噛み合わせそのものが変化することがあるので、悪化させないことが重要です。
重症の場合でも、「スプリント」を使用することで関節を安定させ、その後の治療を容易にすることができます。
関節円板のずれ
関節円板とは、下顎の先端(下顎顆)と頭蓋窩(下顎窩)の間にあるコラーゲン繊維でできた円盤状の塊のことです。
話す、噛むなどの口腔機能の際、下顎は下顎顆頭を中心に回転・前進し、口を大きく開けるだけでなく、前後・左右に移動することができます。
この複雑な動きを実現するために、関節円板は頭蓋骨と下顎骨の間でクッションの役割を果たし、骨に負担をかけないことでスムーズな動きを支えているのです。
しかし、現代人の多くが、この椎間板が本来の位置からずれてしまい、痛みなどの症状が出ることがあるようです。
椎間板がずれて関節に負荷がかかると、関節の骨が吸収され、人によっては扁平や凸凹になることがあります。
また、最近では、子どもでも顎関節症の症状を発症することがあります。
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